エイブル・アート・アワード

2000年度支援先

 9月13日に協会事務局で、3回目を迎えるエイブル・アート・アワードの選考会が行われ、「制作支援」および「展覧会支援」の支援先が決定しました。今回は制作支援の応募が減少、展覧会支援が前年並みという応募数の中、選考は慎重に行われました。
 募集要項では制作支援5件、展覧会支援1件となっていましたが、選考会で、展覧会支援の選考が大いに難航、6件から絞り込めず、選考委員一同頭を抱えてしまうという場面も。作品の多様さ、新しさに嬉しい悲鳴でした。結局、制作支援を全員一致で決定した4件に絞り、展覧会支援を2件に増やすということで決着を見ました。
今回も新しいグループや作品に出会え、アワードをすることの意味の大きさを実感しました。また、新しく活動をはじめる人たちが多いことも、私たちに元気を与えてくれます。

 

 1制作支援の部 支援先

 2展覧会支援の部 入選者

 

<支援先>

制作支援の部(応募数17件、支援数4件)

アトリエAndante

愛知県知多郡東浦町で1999年から活動している地域の中のアトリエ。年齢や障害の種別、有無を超えた自由な創作空間。月に一度の活動ながら、参加者の多様性、工夫をこらしたプログラム、資料からも自由な空気が伝わる。

色えんぴつの家

東京都多摩市で1988年から活動しているグループ。小学校(心障学級)の放課後の会としてスタート。現在では週に1回2時間の活動を行っている。余暇としての活動から、一人ひとりの表現活動としての展開へ移行。

宇図アトリエ

東京都中野区にある愛成学園に8月に誕生したばかりのアトリエ。6月に美大生2名を職員に採用し、日曜と水曜に各5時間活動。実績はほとんどないものの、アートの可能性を信じた表現に対する考え方に共鳴。

相楽

京都府相楽郡精華町の相楽福祉会が運営する、相楽作業所と相楽デイセンターの利用者のためのアトリエ活動。週に2回希望者が参加する「何をやってもいい」自由な創作空間。

*制作支援の支援先には10月に10万円が振り込まれ、画材の購入に充てていただきます。直接制作に関わることであれば使途は自由。この資金をきっかけにさらに自由で豊かな表現活動が行われることを期待しています。

 

展覧会支援の部(応募数14件、支援数2件)

中野 昌司

東村山市のお弁当くらぶに所属。作業所では朝から夕方まで一日中クレヨンを手に画用紙に向かっているという。色使いと画面構成力が秀逸。10年以上の活動で毎日2枚のペースで作品を制作しその数は膨大。

 展覧会の詳細はこちら。

丸橋 健三

吉祥寺病院(東京)の入院患者およびそのOBで作る絵画クラブ「吉祥寺病院サタデイ絵画会」に所属する。繊細で多様な表現力に思わず引き込まれる。サタデイ絵画会は1999年度の制作支援の支援先でもある。

 展覧会の詳細はこちら。

 

 ●選考委員
 
 大内秋子(大成建設総務部社会交流センター)
 
 サイモン順子(エイブル・アート・ジャパン理事)
 
 高橋直裕(世田谷美術館学芸員)


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