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写真展
「もの と ことば の ポートレート」
ものとことばのポートレート

会期:2013年9月26日[木]-10月13日[日]
木曜~日曜のみ開廊
時間:11:00-19:00 ※9月28日は17:00まで

大阪在住の写真家のキリコさんによる展覧会を行います。2012年秋、キリコさんが奈良県にある奈良医療センターに長期にわたって入院している筋ジストロフィーの患者さん17人に「『みなさんが毎日大事にしていること』と教えてください」と質問し、身の周りのものを撮影しました。大切な人からの贈り物、好きで集めているコレクションの一部、毎日使っているもの・・・。今回の展示では、写真とともに、ものにまつわる想い出、込めている思いを紹介します。

■主催:NPO法人 エイブル・アート・ジャパン
■企画:財団法人たんぽぽの家
■協力:奈良県障害者アート創出事業実行委員会、Port Gallery T

はじめに ~アートをとおしてつながりをつくる~

今回の取り組みは、奈良県障害者芸術祭「HAPPY SPOT NARA」(主催:奈良県)の一環として行いました。この芸術祭はアートを通してコミュニティのなかにつながりをつくることをめざし、「生きることは表現すること 表現することは生きること」をテーマに2011年度より開催しています。2年目となる2012年度は、障害が重いために病院に長期入院をしている障害のある人にもアートの時間を届けたいと考え、奈良医療センターでの協力のもと、キンジストロフィーの患者さんが多く入院する病棟でのワークショップが実現しました。

奈良医療センターパンダ病棟での撮影

奈良医療センターパンダ病棟には、多くの筋ジストロフィーの患者さんが入院しています。長期にわたる入院生活をおくる患者さんたちは、日中にパソコンを使ってインターネットを楽しんだり、サークル活動を楽しんだりと、それぞれが強い意志やこだわりをもって生活されています。この患者さんや支えるスタッフのみなさんの想い、日常こそを社会にむけて発信したいと考え、みなさんの大切にしているものを写真で撮影しました。事前に、写真家のキリコさんから、患者さんたちに送ったアンケートのテーマは「みなさんが毎日『大事にしていること』を教えてください」でした。そのアンケートをもとに、撮影のワークショップを実施しました。

展覧会によせて ~写真家、キリコより~

 「筋ジストロフィー」という病気を、私は今回の撮影までよく知りませんでした。 次第に筋萎縮と筋力低下か進行していく遺伝性の病気です。 私か訪れた「ハンタ病棟」には筋ジストロフィー患者さんを中心に 10 代〜70 代 の重い障害のある人か入院されています。
 ほとんとの患者さんが10 年以上をこの病棟で過こしておられます。 初めて病棟に足を踏み入れた時に、彼らの「活動机」に目か止まりました。 美しく並へられた沢山のフィギュアや、好きなアイトルのホスターなと…。机 には彼らの個性か詰まっていました。 おそらく並へることはご自身の力で出来ないため、ご家族や職員に頼んで配置させたであろうそれらは、 彼らの意志を強烈に放ち、誰かに見てもらうため、気づいてもらうための「展示」 のようにも見えました。
 筋シストロフィーという病気は筋肉を低下させますが、それ以外は健常者と同じです。 私は彼らにアンケートのお願いと、日頃大切にしている物や、自慢の品を撮らせて欲しいとお願いし、今回の作品となりました。 彼らが「見せたい」と思う大切な物や、伝えたい言葉は、彼ら1人ひとりのポートレイトとなったのではと思います。
 最後に撮影にご協力頂きました 17 名の患者さんと奈良医療センターパンダ病棟の職員のみなさまをはじめ、ご協力頂いた全ての方々に心から感謝申し上げます。

関連イベント

日時:2013年10月6日[日] 14:00~

写真家・キリコさんによるギャラリートークを行います。

キリコ
1978 年京都生まれ。2001 年大谷大学文学部社会学科卒業。食品メーカー の営業マンを経て、商業カメラマンに。2005 年結婚。2008 年離婚。 2009 年写真表現大学研究生コース修了。現在、宝塚メディア図書館スタッフとして働きながら、写真や映像を使った作家活動を続ける。 人生や女性の生き方をテーマに、自分にとって身近な人や物を写すことで、 被写体や自分自身と向き合う写真家。