エイブル・アート・ジャパンでは、障害のある人の演劇やダンスなどパフォーミングアーツ(舞台芸術)のプロジェクトを開始しました。障害のある人の表現活動はこれまでは美術が中心でした。しかし、表現活動の幅はもっと多様です。そこで、私たちはパフォーミングアーツに関する連続ワークショップを全国5都市(仙台、東京、金沢、近畿、福岡)で同時に展開し、障害のある人の表現の可能性や多様性を発見し、それに関わる人たちのネットワークを広げる取り組みを始めることになりました。 その一環として、香港で15年にわたって舞台での表現活動をしている、チョーズンパワー(選ばれし力という名をもつ知的障害のある人たちによる本人活動)のみなさんを迎え、障害のある人の舞台表現についてじっくりと考える場を設けることにしました。チョーズンパワーの人たちは、セリフを覚える演劇から、即興劇へとその活動を変化させてきたといいます。チョーズンパワーのサポーターとメンバーから、これまでの活動の変遷や、大切にしていること、実際の表現方法などを紹介していただこうと思います。 少人数でアットホームな集まりにして、さまざまな意見交換の場にもしたいと考えています。障害のある人との舞台表現活動に関心のある方のご参加をお待ちしています。 |
日時 2003年8月23日 [土] 18:00〜21:00(受付は17:45から) 会場 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟311号室 参加費 カンパ制 対象者 障害のある人との舞台表現に関心のある人ならどなたでも参加できます 主催 エイブル・アート・ジャパン ■ファシリテーター(案内人) ‐Ms. Emily Fung Wai Ying(香港障害者芸術協会副会長) ‐Mr. CHAN Tsun Kit(チョーズンパワー メンバー) ‐Mr. WONG Kwok Wah(チョーズンパワー メンバー) ‐Ms. Bus LEE Ka Man(サポートスタッフ) ■チョーズンパワー(Chosen Power)の表現活動 「知的障害のある人」と呼ばれることは「永遠に子ども」として扱われ、限られた選択肢と人生経験しか与えられないことを意味した。冒険すること、リスクをおかすこともさせてもらえないでいた。 1980年代、現在のチョーズンパワーに所属しているメンバーの何人かは、障害者のアート活動を促進する団体による、演劇やダンスのワークショップに参加した。決められた台詞やステップを、何度も何度も繰り返し覚えさせられた。そこでは考えることではなく覚えることが求められたのだ。しかし、努力が実り、舞台では俳優・ダンサーとして拍手を浴び、自信を得た。 90年代には、チョーズンパワーを設立し、自分たちの人生をダンスや演劇を通じて表現した。 21世紀に入って、リスクをあえておかす取り組み、すなわち台本のない即興劇(プレイバック・シアターとアクション・シアター)に挑戦するようになった。聴衆の話をもとに舞台に再現する。このような経験をもとに自由な表現の幅を広げた。 これまでの経験の変化は、単なるサービスの受け手から、繊細かつ自信にあふれたアーティストに成長したことを意味している。 人はみな異なった個性にあふれている。違いを受け入れられるかどうかは、われわれの人を愛しわかちあう精神を問われることでもあるのだ。過去15年、さまざまな支援のもと、チョーズンパワーのメンバーは、アートや文化の多様性を糧に自らの力をはぐくんできた。 (出典 :第16回アジア知的障害会議 企画シンポジウムプレゼンテーション抄録) |
■お申し込み方法 事前のお申し込みが必要です。 「申し込みフォーム」をご利用ください。折り返し参加についてのご連絡を差し上げます。 ■お申し込み・お問い合わせ先 エイブル・アート・ジャパン 〒164-0003 東京都中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル3F TEL 03-3364-2140 FAX 03-3364-5602 E-mail info@ableart.org |
■会場 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟311号室 東京都渋谷区代々木神園町3-1 Tel.03-3467-7201 Fax.03-3467-7797 URL http://www.nyc.go.jp <アクセス> 小田急線/参宮橋駅 徒歩約7分 地下鉄千代田線/代々木公園駅 4番出口 徒歩約10分 |