【会員施設・活動報告】東日本大震災から7年 エイブル・アート・ジャパンの宮城・福島での復興支援の取り組み
2017年12月 小冊子「Happy やまのもと-山元ものがたり-」が完成しました!
■山元がきっと好きになる「Happy やまのもと-山元ものがたり-」小冊子完成
宮城県山元(やまもと)町は東日本大震災で甚大な被害を受け一変してしまった町です。
そんな中、「障害のある人とともに生きるまち、はたらくまちをつくる応援がしたい」という株式会社キクチ様から
NPO法人ポラリスに「山元が元気になるアート」をテーマにした壁画制作の依頼があり、この壁画プロジェクトが始まりました。
東北の伝承技法「キリコ」を用いた14団体、53人の手により作られた143点の作品をもとに、
2016年10月23日、高さ2m、全長30mの巨大な壁画「Happy やまのもと」がフレスコキクチ山下駅前店に誕生しました。
古くから祈りの対象としてきた聖なる方位を表す五色(ごしき)を背景に、山元の歴史・文化・民俗・自然の魅力を
表現した彩り豊かなこの作品が新しい町のシンボルとして、鎮魂の祈りと希望に誘う光明となるよう願いがこめられています。
この作品の完成後、壁画のモチーフをもとに山元の魅力をギュッと盛り込んだ小冊子「Happy やまのもと-山元ものがたり-」
が作られました。
町内だけでなく宮城、東北、全国の人が山元の魅力を知り、きっと山元が好きになるすばらしい一冊です。
フレスコキクチ新山下駅前店壁画プロジェクト(PDF)
エイブル・アート・ジャパンは、2016年は長年協働してきた京都のデザイナー福井恵子さんをプロデューサーとしながら、
壁画制作の支援を実施しました。
また2017年の冊子づくりでは編集者の高橋創一さんとデザイナーの前川亜希子さんとともに制作のサポートを行いました。
おいしく食べて復興支援「ぽるぼろん」「ふくふく」のご紹介
■福島発 障がい者協働プロジェクトより「魔法のおかし ぽるぼろん」「縁起菓子 ふくふく」が大好評発売中
震災による原発事故で故郷を離ればらばらになってしまった人々が「仲間と共に働きたい」という強い思いを持ち、
13の福祉事業所の連携から始まった輪が地域住民・企業・NGO・NPOに広がってできた新しいネットワークが
「福島発 障がい者協働プロジェクト」です。
協働プロジェクトには製菓事業と「ミシンの学校」事業があります。
どちらも研修や技術指導・道具の提供など「1.作業の立ち上げ支援」、いろいろな施設でひとつの仕事を分担する
「2.協働のしくみ」、定期注文や企業内マルシェ・ネット販売など「3.販売・しごとづくり」をプロジェクトとして進めています。
そのプロジェクトの中で生まれたお菓子が「魔法のおかし ぽるぼろん」「縁起菓子 ふくふく」です。
「魔法のおかし ぽるぼろん」はスペイン・アンダルシア地方発祥の祝い菓子で、口の中で溶ける前に「ぽるぼろん」
と3回唱えれば願いがかなうと言われています。
シナモンの風味と柔らかな食感が魅力で、10月~4月までの冬季限定販売です。
繊細なお菓子のため、日清製粉様の技術指導を受けています。
福島の県の木ケヤキと県の鳥キビタキのモチーフを使ったかわいいパッケージも魅力です。
「縁起菓子 ふくふく」は縁起のよいふくふくモチーフのお菓子4種(大吉だるま、お目出鯛、種まきうさぎ、馬九行久)
を詰め合わせ、しあわせ「4・合わせ」いっぱい、夢いっぱいの商品です。
16個入りの贈答用にはおみくじもついています。
福島発 障がい者協働プロジェクト
しんせい Yahoo! ショッピング(「魔法のおかし ぽるぼろん」「縁起菓子 ふくふく」販売)
エイブル・アート・ジャパンは、2015年のパンフレット制作、2017年の冊子の制作のサポートを行いました。