6月14日より6日間にわたって開催いたしました「光島貴之の世界」展は、無事終了いたしました。ご支援ご協力をくださいました皆様、並びにお忙しい中ご来場くださいました皆様には、心より御礼申し上げます。
お陰様で、延べ700人近くの方々にご来場いただき、新聞やテレビなどでも取り上げていただきまして、とても大盛況でした。光島さんご本人も大変喜んでいらっしゃいました。
今後もこのような形で支援活動を行っていく予定ですので、ご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。
開催概要
会期 1999年6月14日(月)〜6月19日(土) 時間 11:00〜19:00(最終日は17:00まで) 会場 ギャラリーK 〒104-0061 中央区銀座1-9-6第二銀緑ビル3F お問い合わせ/日本障害者芸術文化協会 TEL.03-3364-2140 FAX.03-3364-5602 企画協力+助成=日本障害者芸術文化協会「第1回エイブル・アート・アワード」展覧会支援部門入選展 協賛=大成建設、富士ゼロックス、富士ゼロックス端数倶楽部 協力=ギャラリイK |
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以下、光島貴之さんのコメントです。
僕は、絵を描いています。こんな風に言うと、10才頃に完全に失明した僕がどのように絵を描いているのか不思議に思われる人もあるでしょう。 |
生まれ付きの僕の視力は、0,01程度。ものの輪郭や、黒や白、赤や青色のハッキリした色の記憶はありますが、複雑な色は記憶の彼方へ沈もうとしています。だから、最初は、黒のレトラ・ラインだけを使っていました。徐々に自分の記憶をよみがえらせて、赤や、オレンジ色、スカイブルーなどを使うようになりました。線だけではなく、面としての形も使ってみたらという友人のアドバイスもあって、カッティングシートも僕の絵の具の一つに加えました。 |
今、チャレンジしているのは、「連画」(連なる絵)です。僕の描いた絵をコンピューターグラフィックをやっている晴眼者のアーティストに送る。スキャナーで僕の絵をコンピューターに取り込んだアーティストは、僕の絵からイメージを広げたり、気に入ったところを切り出したりしながら、新しい絵を描く。そのままでは僕が認識できないので、立体コピーやカッティングマシーンを使って触って分かる絵画に仕上げ、僕が受け取る。今度は、僕がその絵を元に、切り貼りして次の絵を描く。そのときどきの思いも電子メールでやり取りしながら、往復書簡のようなやり方で作品が動いていく。 http://www.renga.com/05touch/05.htm
僕の絵は、あなたの絵の中で あなたの絵は、僕の絵の中で 新たな発見をしながら連なっていく どこか深いところで共有できる感動を求めて。 |