【日時】2015年11月21日(土)14:00~16:00(開場:13:45頃)
【会場】A/A gallery(アーツ千代田3331 #208)
交通:東京メトロ銀座線「末広町駅」4番出口より徒歩1分、JR「秋葉原駅」電気街口より徒歩8分
【参加費】1,000円(当日支払い・お茶代込)
・要事前申込み
【テーマ】「あれからどれくらい?~時間〈とき〉って何だろう」
進行役:ファシリテーター:しばたはる
グラフィック:栗原直以
【申し込み方法】
お名前、電話番号を明記の上、申込み、またはお問い合わせください。
申込後キャンセルされる場合も同アドレスにご一報ください。
問合せ/申込み先:sendaixtokyo*gmail.com(担当:栗原)
お名前、電話番号を明記の上、申込、またはお問い合わせください。 その際*を@に変更してください。
申込後キャンセルされる場合は、上記アドレスにご一報ください。
【報告】2015年9月5日 てつがくカフェ第9回「震災と美徳」
第9回目のてつがくカフェ@せんだい×とうきょうは、テーマを「震災と美徳」として行われました。
これは、前回のテーマ「希望とは何か」を話し合うところで出てきた、「希望」のイメージがもつキラキラした明るさに参加者が何かひっかかるものを覚え、
掘り下げてみようと編み出されたテーマです。
きっかけはさておき、今回のテーマ「震災と美徳」について、想起や連想するものを参加者で出しました。
南三陸町で震災時、町民へのアナウンスをし続けた役所の方が逃げ遅れた実話が、埼玉県の「こころのノート」に「天使の声」として掲載されたことや、福島のナースが患者と自分の家族の救助のいずれを優先したかという話、関東で震災直後の4月に花見を自粛ムードが流れた話など、震災にまつわる話に加え、終戦70年、アメリカの真珠湾で打ち上げた長岡花火に対しての考え方、川で溺れた赤ちゃんを助けるという例まで、「美徳」で想起される様々な事例が出てきました。
ちなみに、南三陸町の事例の教科書掲載の是非については、参加者で賛否両論の意見がありました。
その後、ファシリテータから「美徳」とは何かを考えるためのキーワード抽出が提案されました。
「美」「徳」「物語」「願い」「死」「自己犠牲」「尺度」「基準」などの単語が出てました。
さらにテーマを掘りさげるために「問い」の形にすることになりました。
「立場によって震災関係者が救われる美徳とは何か」
「何が人を救うのか」
「震災を語るとき、美徳は必要なのか」
「震災における美徳は悪徳か」
「そもそも美徳とは何か」
「美徳は人を救えるのか」
「美徳は人の集団意識をどう先導するのか」
ここまでの「問い」が挙げられましたが、時間の制約で「問い」を絞込み、その答えを編み出すところまでには至りませんでした。
「震災と美徳」については問題提起で終わりましたが、美徳についての参加者の想起するイメージの違いについて確認することになり、あらためて「美徳」の言葉自体の扱い方の難しさを感じる対話となりました。