第3回てつがくカフェ@せんだい×とうきょう「震災を語り合う時のズレを問う」
○第3回てつがくカフェ@せんだい×とうきょう「震災を語りあう時のズレを問う」
東日本大震災以後、「震災」に注目して行われている 「てつがくカフェ@せんだい」。
その対話の流れに続く形で、2月1日、東京にて「てつがくカフェ@せんだい×とうきょう」がスタートしました。
今回で3回目になります。初めての方も、既にお越しいただいたことのある方も、いつでもご参加お待ちしています。
6月21日(土)14:00~16:00(開場:13:45頃)
進行役:井尻貴子(カフェフィロ)
参加費:1,000円(当日支払い。お茶代込)
要事前申し込み
主 催:てつがくカフェ@せんだい×とうきょう実行委員会
協力:NPO法人エイブル・アート・ジャパン、カフェフィロ
問合せ/申込み先:sendaixtokyo*gmail.com(担当:栗原)
お名前、電話番号を明記の上、申込、またはお問い合わせください。その際*を@に変更してください)。
申込後キャンセルされる場合は、上記アドレスにご一報ください。
○第2回 報告レポート(開催4/26)
テーマは「震災を生きる私たちにとっての<東京>とは」でした。
今回もエイブアートさんの会場をお借りしましたが、壁面に何枚も絵が飾られている明るい雰囲気の部屋での開催となりました。
まずこのテーマから思うこと、感じることを、挙げてもらうことから対話がスタートしました。
まず、<東京>の意味、象徴するもの、「東京以外」のことをかえって意識するという声を皮切りに「思い」が寄せられました。
<東京>のイメージ、「私たち」が何を指すのかという疑問、「震災を生きる」についても、意味についての問いかけがありました。
その過程で、震災を語る場合に「感覚/実感のズレ」が背景にあることが浮かびあがってきました。
たとえば、震災をどこで経験しているのかしていないか、関心の度合いにより、語り方や捉え方が各人によって異なるということです。
次に、まず問いの前提となる「キーワード」を洗い出し、具体的な「問い」をどうするかが話し合われました。
結果、問いは、「バラバラの経験をしている私たちが語り合えるか」に決定しました。
最後の30分は「語り合えるか」に焦点を当てて、参加者と更に深い対話が展開しました。
「語り合えるか」の是非については「YES」の意見が多かったのですが、前提としての「関係」があること、「関心」があることが挙げられ、
そうであれば「双方向のコミュニケーション=語り合いが可能」という意見やそこまででなくても「ただ語る」「聞くだけ」ということでも「語り合い」は成立するという意見も出ました。
一方で、語る場が、今回のような「東京」でなく被災地だったら、語り合うのは難しいというNOの意見も出ました。
様々な出身地や、それぞれの3.11の経験などを背景に、「震災」についての多方面からの語りが発せられ、問いの設定までにかなりの時間を要しました。
しかし、「語り合う」という場自体が貴重であり、大切にしたい思いが、複数の参加者から寄せられ、「てつがくカフェ」の存在意義を再確認した会ともなりました。
(参加者15名、スタッフ7名)