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エイブル・アート・ジャパンの事業

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RING!RING!プロジェクト

競輪の補助を受けて実施しました
(平成24年度完了事業)

●福祉をかえる『アート化』セミナー@宮城
●福祉をかえる『アート化』セミナー@福島
●福祉をかえる『アート化』セミナー@岩手

エイブル・アート・アワード

作家の発掘と作品発表のバックアップを目的とした芸術活動支援

エイブル・アート・アワードは、障害のある人たちの創作活動を支援するため、エイブル・アート・ジャパンが1998年から実施しているプログラムです。
年に一度公募を行い、毎年12月にガレリア・グラフィカbis(東京・銀座)と、A/A galleryで展覧会を開催しています。

※このプロジェクトは、企業などからの寄付金を財源として、継続的に実施しています。より多くの方への支援を行うために、企業、団体、個人の方からのご支援をお待ちしております。

2014年度の選考会・入選者情報

今年で16回目になりました「エイブル・アート・アワード 展覧会支援の部」は30件のご応募をいただきました。
選考会の結果、展覧会支援対象者は静岡県在住の竹下基行さんに決定いたしました。


◆展覧会支援の部
第16回エイブル・アート・アワード展覧会支援部門

竹下基行展

会期:12月22日(月)〜12月27日(土) 11:00〜19::00最終日は17:00まで
会場:ガレリア・グラフィカbis(http://www.gg-bis.com/index.html)
オープニングパーティー: 12月23日(火・祝)17:00 〜

竹下基行
1952年生まれ。静岡県浜松市在住。
1994年 浜松市芸術祭 市展 奨励賞受賞

16歳の頃に上京、友禅絵師の職に就く。
東京・上野で日本画に出会い、1989年より日本画家鈴木山朝に指事。
ドイツへのスケッチ旅行の作品は二人展で発表、現在までに五回の個展を開催している。
2009年「NPO法人トータルケアセンター」に入所し、日中活動として絵画制作を行うようになる。
2011年よりトータルケアセンターの東日本大震災災害支援活動に加わり福島へ同行。支援活動の傍ら、
話題となった「奇跡の一本松」をスケッチする。
その時の作品を色紙に印刷し、災害支援イベント等で販売。売上金を被災地の「高田松原保存会」に
寄付した模様は、地方紙でも取り上げられるなど大きな反響をよんだ。

個展
1995年 第一回個展(静岡県浜松市/桃源)
2003年 第二回個展(静岡県富士市/とん忠)
2009年 二人展(静岡県浜松市/アピタ ギャラリースペース)
2010年 第三回個展(静岡県浜松市/ギャラリー60)
2012年 第四回個展(愛知県豊橋市/カフェギャラリーViVi)
2013年 第五回個展 東北を忘れない…竹下基行日本画展(静岡県浜松市/ギャラリー60)


◆竹下基行「描く・書く・画く 描くのが仕事です。」に寄せて

最初いくつかの作品の画像を見たときは日本画系のオーソドックスな写実絵画のようにしか
見えなかったのですが、じっと見ているうちに、ジワジワとこちらの感覚に浸透してくるも
のがありました。
モティーフに対するこだわりや距離感、空間のゆがみ、よくある再現性だけをめざした絵画
とはちがう微妙なずれ方をしています。
見ているとそれが徐々にくっきりと感じられ不思議な感覚に包まれてくる奇妙な絵画でした。
津波で七万本が失われ、たった一本生き残ったその松の木に神からのメーッセージを受け取
り描かれた一枚の絵画。
浜松のアトリエを訪ねて初めて実物を目にした一本松の作品、それはまさしくキリストの受難
を思いおこさせる世界でした。
実直な信仰と霊的な感受性による表現はずっと見ていても飽きることはありません。
実際に竹下さんとお話してそのおおらかなお人柄と絵画にかける想いと信仰とが重なっていて
ますます感銘をうけました。
 ヨーロッパのアールブリュットの作品には霊的なインスピレーションによって導かれたよう
な作品が多くあります。
表層的な作品の傾向は異なるものの、彼の絵画は深いところでそのような作家たちと呼応し合
っています。
着物の友禅の修行を経験したこと、その自己形成や絵画表現に出会った在り方も、アカデミッ
クな美術とは離れた場所からやってきた極めて日本的なアールブリュットの世界がここにあり
ます。

本展コーディネーター 中津川浩章


◆本プログラムは多くの方々のご支援を受けて実施しました。

□協賛・寄付:
 花王ハートポケット倶楽部/花王株式会社
 富士ゼロックス端数倶楽部/富士ゼロックス株式会社 (以上、展覧会支援の部)
 松田油絵具株式会社/ターナー色彩株式会社 (以上、画材支援の部)

□特別協力:ガレリア・グラフィカ

□協力:NPO法人トータルケアセンター


◆「第16回 エイブル・アート・アワード」選考評より

2014年9月26日(金)14:00〜16:00、NPO法人エイブル・アート・ジャパンにて開催。

*「展覧会支援の部」竹下基行さんの作品に関するテキストを抜粋

近年、公募展があちこちでいろんな形態で開催されるようになってきているのには驚かされます。
それだけ作品制作をする人々、集団のアートに対する意識が高まったのかもしれません。
今回応募された方にどこにも属さず個人で制作に勤しんでいらっしゃる方々が多かったのも、
やはり公募という形でしが発信できないという現実だと実感しました。
さて、長年選考にたずさわってまいりましたが、今回は突起する作品にはめぐり会えなかった
のが残念でしたが、確かな技術力と感性の融合のすばらしさで、竹下基行氏を選ばさせていた
だきました。
日本画と洋画の手法が混合し不思議な魂力的な世界観を感じさせてくれました。

サイモン順子(アトリエ・ポレポレリーダー)
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今回拝見させていただいた多くの作品は、個人的な営みの中から生まれ、もしかしたらそこで
完結する事の出来る作品達である様に感じました。
しかし鑑賞する立場で考えれば作品から受ける喜びや驚き、もしくは怒り、哀しみと言った感情
は個人的であれ公共性を兼ね備えたものであれ大きな問題にはなりません。
今回選出しました竹下基行さんは日本画と洋画の間を行ったり来たりするような独特の揺らぎの
中で制作されている作家さんです。
確かな線を引く技術と観察眼、絵画的な足し算と引き算に和洋折衷の面白さが詰まっていました。

鈴木一成(Gallery Out of Place TOKIOディレクター)
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どの作品も丁寧に色鮮やかに描かれいて、引き込まれていきました。
静かながらも情熱の伝わってくる作品、温かみのある異国の風景、悲しみや希望を表現した被災地
の風景、是非多くの人にみてもらいたいです。

花王ハートポケット倶楽部
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岩絵具で描かれた作品をこんなに多く拝見するのは初めてでしたが、画風ともマッチして、とても
透明感があり、空気や温度を感じられるような作品ばかりでした。
被災地の風景を描くことにも注力されており、細部までひとつひとつ丁寧に表現された作品たちは、
多くの人の心に残ることと確信しております。

花王株式会社
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◆エイブル・アート・アワード 画材支援の部 寄贈対象者

マツダ賞
喜友名正貴さん(東京都八王子市)

個人(大分県別府市)

ターナー色彩賞
【個人】
喜友名正太さん(東京都八王子市) 

村上絢音さん(埼玉県所沢市)

【団体】
NPOねぎぼうずの里 障害福祉サービス事業所リーシュ(福岡県北九州市)
竹の塚福祉園(東京都足立区)

過去の支援先