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エイブル・アート・ジャパンの事業

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【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!
【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!

エイブル・アート・アワード2016
ご報告

■はじめに

「エイブル・アート・アワード」は、障害のある人の芸術活動を制作面・発表面から支援することを目的とする助成事業として 1998 年にスタートしました。
部門は、銀座にある現代美術ギャラリーでの展覧会(個展もしくはグループ展)開催を支援する「展覧会支援の部」、創作活 動に欠かせない画材を提供する「画材支援の部」、そして 2015 年度に新設した、障害の有無に関わらず参加できるアトリエを支援する「小さなアトリエ支援の部」の3つです。
創作活動支援、展示会のプロデュース、活動費の提供など、包括的なサポートに加え、今の社会のニーズに合わせた広がりある芸術活動支援となっています。

障害のある人のなかには、人知れず表現活動をしているアーティストたちがいます。
私たちのミッションは、そうした才能を発掘し、障害のある人の可能性がますます広がっていく環境を作りあげることです。
その点、本アワードは過去17年を通じて、障害のある人がアーティストとして活躍する登竜門的な役割を果たしてきました。
また、表現活動が評価され認められることは、アーティストのみならず、ご家族や施設で支援をしているスタッフにも大きな力となっています。

■募集部門

1.画材支援の部
これから絵を描きたいと考えている人も、ますます活動に打ち込みたい人にも画材を提供します。
マツダ賞 (支援内容:油絵具1セット、個人2名)
ターナー色彩賞
(支援内容:アクリルガッシュ20ml36色セット、個人2名)
(支援内容:イベントカラー550ml・スパウトパックBOXセット、2団体)

2.展覧会支援の部
国内外のギャラリーや美術館で発表し活動の飛躍をめざしたい人に、銀座/ガレリア・グラフィカbisにおける展覧会の開催を支援します。
(支援内容:個展の開催の支援)

3.小さなアトリエ支援の部
自宅でもなく学校・施設でもない第3の居場所“サードプレイス”として、障害のある人が参加・活動できるアトリエを経営する団体に活動資金を提供します。
※ この部門は、フェリシモ基金事務局[UNICOLART基金]により開設いたしました。
基金を通じて小さなアトリエネットワークをつくり、表現活動の活性化や次世代アーティストの育成に広げます。
(支援内容:活動費30万円、1団体)

■審査員
 小林 敬生さん(版画家/ 多摩美術大学名誉教授)
 佐藤 直子さん(横浜市民ギャラリーあざみ野学芸員)
 中津川 浩章さん(美術家)
 真住 貴子さん(新国立美術館学芸員)
 協賛・寄付団体関係者

■概要
主催:NPO法人エイブル・アート・ジャパン
協賛・寄付(50音順):花王株式会社、花王ハートポケット倶楽部、世田谷美術館さくら祭実行委員会、ターナー色彩株式会社、フェリシモ基金事務局[UNICOLART基金]、松田油絵具株式会社
協力:ガレリア・グラフィカ
応募・問い合わせ先:「エイブル・アート・アワード2016」事務局

101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 アーツ千代田3331 ♯208 NPO法人エイブル・アート・ジャパン内
tel 03-5812-4622 fax 03-5812-4630

■選考会
日時:2016年10月7日(金)14:00〜17:00
会場:NPO法人エイブル・アート・ジャパン事務局(東京都千代田区外神田6-11-14 アーツ千代田3331 ♯208)
選考評はこちらから→http://ableart.org/topic/award/201610award.html

■受賞者からの報告
1.画材支援の部《マツダ賞》
特定非営利活動法人ヒーライトねっと(東京都江戸川区)

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! エイブル・アート・アワード、マツダ賞受賞で絵画プログラムに参加されている利用者の方たちの創作意欲が上がりました。頂いた画材を前に今まで油絵には参加しなかった方もチャレンジするなど、画材が増えたことでさらに多くの方に参加していただけるようになりました。
私たちは新たにアートコンサルティングを導入し、展示の仕方等を学ぶなどし、今後の地域での活動の場をさらに広げていきます。これから具体化する予定ですが、まずは私たちに最も身近な平井駅周辺での活動をし、地域活動を通して“自尊心の回復”や“障害者理解の広がり”を促していくことが目標です。

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! 私たちは、“一人一人の自己実現と誰にとっても暮らしやすい地域づくり”という法人理念のもとこれからも「アート」「スポーツ」「ピア」「音楽」を柱に活動していきます。

1.画材支援の部 《ターナー色彩賞》
森 大生さん


大生は重度の自閉症です。言葉でのコミュニケーションはほとんどありません。
高校3年生の夏休み、スケッチブックとクレヨンを与えてみると楽しそうに描き始めました。


【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! 【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! 【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! 【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!
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言葉の意味はほとんどわからないものばかりですが、単語の響きや文字の形が気に入ったものを書いています。
夏休みの間に100枚以上描き続け、半年以上たった今でも絵を描いたり色を塗ったりするのは大好きです。
エイブル・アート・アワード2016ターナー色彩賞をいただきました。
今まで特に何という趣味もなく、まさかこんな風に賞をいただける日がくるなんて思ってもみなかったので、とても嬉しかったです。ありがとうございました。
本人は・・・・・受賞の意味をわかっているやらどうやら・・・・。
今回ターナー様からアクリル絵の具セットをいただきました。
大生にとってアクリル絵の具はおそらく初めてじゃないか?と思うのですが案の定、絵の具を並べて遊ぶ日々が続きました。

あぁ、確かに、並べて眺めているだけでも楽しいのかもしれない。本人の好きなタイミングで使い始めてくれたらいいかと思い、気長に好きにさせてみました。


【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!
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このセットをいただいてから2か月以上たった今でも、実はまだ筆やパレットは使っていません。
先日特別支援校の高等部を卒業して、春からは地域の就労継続支援B型の事業所に通う生活が始まります。新しい生活の余暇活動として、楽しみながら少しずつ絵を描いていってくれたらいいなぁと思っています。本当にありがとうございました。
(記入者:森 真由(森 大生さんの母))

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1.画材支援の部《ターナー色彩賞》
大本悠嵩さん(広島県尾道市)



本人は自分の思いをうまくお伝えする事が難しいので、母が代筆します。
息子は特別支援学校高等部1年生、自閉症という障害を持っています。この度、特別支援学校の先生から、エイブル・アート・アワードに出品してみませんか?との紹介を受け出品しました。
母としては、彼が自分の思いや、色、感じていることを自由に、何にもとらわれることなく表現した作品を、多くの方に見て知って頂けたら…という思いがありました。
ターナー色彩賞という素晴らしい賞を受賞することが出来たと聞き、大変な驚きと共に、彼が作ったものが目に留まり選んで頂けた事に、嬉しい思いで一杯です。これからも意欲的に、楽しく取り組める活動の1つであり続けてほしいです。


【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! 部活動(書道部)の中で、絵具と墨をコラボレーションしました。

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! 石に絵具を塗ってペーパーウェイトを作っています。

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! たくさんの石に色を塗っています。

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! 色を塗ったところに、墨で好きな絵や文字を描いています。

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! ホワイトボードに貨物列車の絵を描いている途中です。
(記入者:大本悠嵩さんの母)


1.画材支援の部《ターナー色彩賞》 
佐世保美術研究所(長崎県佐世保市)


先ず始めに、選んで頂いた選考委員、協賛・寄付団体関係者、立会スタッフの皆様に感謝申し上げます。
佐世保美術研究所は、2016年に55周年を迎えました。そんな記念の年にエイブル・アート・アワード2016画材支援の部で受賞出来た事は、とても素敵なプレゼント、
ご褒美を頂いた気持ちになりました。当教室では、絵画教室として障害あるなし関係なく同じ空間で、色んな世代が場所と時間を共有しております。それぞれが気配を感じつつ、好きな事に向き合える所がなんとも愛おしい大切な場所です。
この、大切な空間を守っていき次へ繋げて行くためにもと、応募させて頂き、今回のアワードで届いたイベントカラーのセット、ちょうど児童画の時間に届き、子供たちに開封とセットの組み立てを任せました。箱を開ける瞬間のワクワクした顔の表情がなんとも嬉しかったです。セットが入っていた段ボールも余すことなく、制作の材料と化していました。
この頂いたイベントカラーを使い教室内外問わず、大作を制作したり、絵を描く事、
なにか新しい物を生みだす楽しさを提供できると思っております。この、受賞を得た事により、なによりこの大切な場所をこれまで紡いできた事、これからも紡ぎ続ける自信がつきました。大切に使わせていただきます。感謝いっぱい! ありがとうございます。

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! 【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! わくわく開封
【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! 段ボール汽車
【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! 【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!
【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました! 大作にも挑戦


1.画材支援の部《ターナー色彩賞》 アートワークス大村(長崎県大村市)

日本の西端長崎で細々とボランティアで活動をしておりますが、今回、力試しでエイブル・アート・アワード2016に出品したところ、画材支援の部にて色彩賞を頂き、大変驚き、嬉しく思いました。活動メンバーをはじめ、協力していただいている方々にも報告し、皆でよろこんでいただきました。
このような光栄な賞をいただいたことで、障がいを持っていても、一人の人間の可能性は素晴らしいものだと再認識し、私共も自信が湧いてきたように思います。
アートワークス大村は「地域とつながる」事も目標に入れております。
10月に共同制作を若いボランティアさん方と実施したように、今後も地域の方を巻き込んで、一緒に制作していきます。絵具を惜しまず、思い切り塗って生命の輝きを残したいと考えています。
(記入者:アートワークス大村 代表 永田 ひとみ)

≪受賞後の活動内容≫
2016年11月13日~12月26日 大村市立図書館に展示
2017年2月18日 長崎県障害者芸術祭に展示

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!
【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!


2.展覧会支援の部 中村真由美さん(奈良県奈良市)

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!

第18回エイブル・アート・アワード展覧会支援の部受賞者
中村真由美展
会期:2016年12月19日(月)〜12月24日(土)
会場:ガレリア・グラフィカbis(東京都中央区銀座6-13-4 銀座S2ビル1階)
時間:11:00〜19:00 最終日は17:00まで
オープニングパーティー:12月19日(月) 17:00〜19:00

中村真由美さんは、絵画も立体も手掛ける作家だが、今回受賞したのは絵画作品だ。
写真を参考に描いているが、彼女の対象のとらえ方は独特で、その絵はある強さをもって我々に迫り、ひきつける魅力がある。
今後の発表も楽しみな作家である。
真住貴子(国立新美術館主任研究員/本展コーディネーター)


3.小さなアトリエ支援の部 アーピカル☆絵画教室(大阪府大阪市)

■受賞後の変化
受賞以前に、応募の段階で、アーピカル☆の現状やこれからの展望、大切にしたいあり方を整理することができました。そして賞をいただけたことで、これまでの活動に自信を持つことができ、アーピカル☆の結束力と将来に向けての意欲が高まりました。
現時点では、まだ広く外部への発信はできていませんが、活動に賛同し、協力してくれる人は少しずつ増えています。具体的には、龍谷大学社会学部より同大主催の展覧会への出展依頼をいただき、唯一の個人団体として出展することができました。また同展覧会開催には、アーピカル☆も協力をし、講師とメンバーがトークイベントにも参加しました。龍谷大学社会学部との協力関係は今後も継続していく予定です。

■支援金の使途
長く活動を続けるために、より多くの協力者や理解者と繋がっていきたいと思っています。そのためのPR活動(ウェブサイトやリーフレットの作成)や展覧会開催への使用を考えています(具体的な話は、4月以降、年度が変わってからを予定しています)。

■将来の展望
一番の想いは、アーピカル☆が、これからも10年、20年とあり続けることです。また、(障害のある・なしに関わらず)誰もが心を開きのびのびと表現を楽しめる場が、アーピカル☆だけでなくたくさん増えていき、皆が身近で自分に合った好きな場所に通えるようになるといいなと思っています。そのためにアーピカル☆ができることを考えていきたいです。


【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!
明島邦章の作品『ロクロクロク』が、産經新聞主催『産経はばたけアート2016』に佳作入選しました☆(666と描いてある作品です☆)

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!
メンバーが一人増えました☆ なんとアーピカル☆初の女性メンバー(二十歳)☆ 必殺技は、色鉛筆を左手に3本、右手に1本の四刀流です☆

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!
龍谷大学主催の『障害者アート展』に、早野紘平と三村伸雄が出展しました☆ また展覧会のメイングラフィックに三村伸雄の作品『えがお』の連作が採用されました☆

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!
アーピカル☆立ち上げ当初から(前身のバリアフリー絵画教室から)ずっと通い続けているメンバーです☆ 一般の会社に勤めており、アーピカル☆が大切な居場所になっています☆ アーピカル☆には、彼が毎回持参する渋いジャズ(ジョン・コルトレーンなど)のCDがBGMとして流れています☆

【事業報告】エイブル・アート・アワード2016受賞者の活動報告を掲載しました!
中学生のころから通っている彼も二十歳になりました☆ 彼は鉄道と豪華客船、ショッピングモールが大好きで、膨大な知識を空想でふくらませた壮大な夢を一気に描きなぐります☆ 絵を描くときには、普段とは別人のようなエネルギーを発揮し、アーピカル☆が生き甲斐のひとつになっています。